こんにちは。
e-scape坂戸店(@e_scape_sakado)スタッフの千葉です。
本記事は展示水槽(ADAキューブガーデンW60×D30×H36)の制作過程の解説です。
使用素材・水草を載せておりますのでレイアウトの参考にして頂けると嬉しいです。
今回は前水槽で使っていたアヌビアスナナ・プチ、ブセファランドラをもう一度使い、主役にするレイアウトにしてみました。
それでは制作過程を時系列順に見ていきましょう!
①~底床づくり~
まず始めに底床作りです。
底床(ていしょう)とは、水槽の底に敷く土や砂利、砂のことです。
今回は底床肥料としてADA パワーサンド・ベーシック S 2Lを使いました。
まず全量を水槽に入れたらパワーサンドを写真のように中央に集めます。
中央に集めることでガラス面にパワーサンドの映り込まないのでキレイに見えますよ。
更に水槽環境を安定させるため
- ADA バクター100
- ADA クリアスーパー
- ADA トルマリンBC
をパワーサンドに均等に撒いていきます。
バクター100は粉状のバクテリア剤、クリアスーパー、トルマリンBCはバクテリアの活性剤です。
どちらも服につくとなかなか落ちないのでエアコンの風などに注意しましょう!
上記3点をを撒き終えたら被せるように上からソイルを敷いていきます。
ソイルとは水草育成用に開発された土のこと。
今回はADA アクアソイル-アマゾニア Ver.2 9Lを1袋使用しました。
前面→3cm程度
後ろ→10cm程度
になるように傾斜をつけて敷くと立体感や奥行きを演出できますよ。
きれいな傾斜を作るにはADA サンドフラッターがあると便利です!
②~構図組み~
ここまでできたらお楽しみの構図組みです。
アヌビアスの仲間を主役にしたいので活着素材には白い流線が目を引くADA ブランチウッドを選びました。
石は流木を引き立てるために落ち着いた色合いのADA 山谷石を土台にしてレイアウト開始です。
「向かって右側に会計レジがあるから、そこから見て奥行きを感じられるようにしてみよう、、、」
こういった考えもありレイアウトは左奥へ抜けていく構図にしてみました。
どこに水草が入るか?
メンテナンスはしやすいか?
ライトがどのように当たるか?
などなど考える点は多いですが、想像力を働かせることもまたアクアリウムの醍醐味の一つですね。
ブランチウッドは中サイズを3本使用しました。
枝状のものは広がりがあるものが多く、少量でもボリュームが出るのでおすすめです!
ブランチウッドのような形状の流木は軽いため基本的に水に沈みません。
水に沈めてある程度時間が経つと沈むようになりますが、それを待っていてはレイアウト熱が冷めてしまいます。
そこで今回はカミハタ 液状接着剤を使用しました。
カミハタ 補助剤と組み合わせて使用すれば簡単に素材同士を接着できます。
石をブランチウッドに接着して重しにし、水にすぐ沈むようにするわけです。
接着のときに熱が出るので手にくっつかないように注意しましょう!
今後のメンテナンス性も考慮して素材同士はしっかりと接着することをおすすめします。
③~植栽~
水景作りのなかで一番スピード感が大事な場面です。
水草は乾きに弱いので十数分放置するだけでもカピカピになってしまいます。
植えた水草は霧吹き、植栽待ちの水草は濡らしたキッチンペーパーを被せながら植栽を行うと安心です!
今回は以下の水草を植栽しました。
<再利用>
アヌビアスナナ・プチ
ブセファランドラ テイア
ブセファランドラ レッド
パールグラス
<ADA BIO水草の森>
コブラグラス
クリプトコリネ ルーケンス
クリプトコリネ バルパ
ウィーピングモス
<鉛巻き水草>
ルドヴィジア オバリス
ロタラsp.フラワー
ロタラsp.スウィンドドゥルグ
ヒロハノエビモ
再利用する水草には長い根が残っています。
見苦しいですから、植栽する前に切っておきましょう。
古い根は活着力が弱いので、新しい根で活着させると見栄えが良いですよ。
水草を活着させるのに今回はAZOO アクアスケーピンググルーを使用します。
ブランチウッドと石を接着する際に使用したカミハタ 液状接着剤は水草の接着に適しません。
ジェルタイプのアクアスケーピンググルーは水草活着時に使いやすいので、場面に応じて接着剤を使い分けています。
コブラグラスは前景に全面的に植えました。
クリプトコリネやアヌビアスナナ・プチは石や流木の暗がりになりそうなところ、あとの有茎草は流木の背面にバランスを見ながら植えていきます。
ウィーピングモスは活着力が弱めなので小石に巻きつけて流木にのせるように配置します。
植栽後はこんな感じで水草でみっちりになりました。
最初から多く水草を入れることで藻類を予防する効果が高くなります。
そのため、水草水槽が初めてという方にはたっぷりと水草を入れることをおすすめします!
④~注水~
最後の砦が注水作業です。
水の入れ方を間違えるとレイアウトが崩れたり、水草が浮いてしまうのでご注意ください。
当店オリジナルの引掛けパイプとキッチンペーパーを使用して注水すると水を濁らせず、水草の浮き上がりを少なく水を入れることができます。
手元のコックで水量を微調整しながらキッチンペーパーの上に向かってゆっくり注ぎ入れいます。
ソイルや素材が水流の影響を受けない水位になったらコックを緩めて注水スピードをあげましょう。
ご家庭で最初からこの装置を使用するのは難しいかと思います。
その際は同じようにキッチンペーパーを敷き、コップなどを利用してゆっくり水を入れましょう。
片方の手で水の受け皿を作りながら注水すると上手くできますよ!
ソイルを巻き上げないように注水するのがポイントです!
こちらの記事で水の濁らない注水方法を詳しく解説していますので、お時間のある際にぜひご覧ください。
慎重に注水していると流木が一つプカーと浮かんできました。
接着が上手くいっていなかったようです、、、
一回注水を辞め、再度接着作業。
アクアリウムは失敗の連続なのです。笑
しっかり接着したところで注水再開です。
注水している時間でウィーピングモスの石巻きを作りました。
カップから取りだしたモスは細かく刻み、石に巻きつけます。
そのまま巻くよりも、葉が揃って生えてくるので丁寧な印象になります。
このような一手間が水景の完成度を高めます。
ウィーピングモスはコケの中でも活着力が弱いタイプなので、水に溶けないDOOA テララインで巻きました。
コケの種類に合わせて糸や接着剤を使い分けると一歩進んだレイアウト制作ができます。
注水を終え、流木の上や石の隙間に先程作ったウィーピングモスの石巻きを置いていきます。
素材の継ぎ目を隠すように配置すると自然感をぐっとアップさせますよ!
作成直後の水景。
まだレイアウトしたばかりの人工感が否めないですが、水草や苔が生長していくことで自然感が出てくると思います!
そんな様子を楽しみながら一日一日を過ごすのも楽しいものですね。
日ごとに成長する水草。みなさまも楽しみにご覧いただけたら嬉しいです!
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